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西陣 くぎ抜きさん


東京巣鴨には有名な「とげ抜き地蔵さん」がおられますが、京都西陣には「釘抜き地蔵さん」がおられます。正式名称は石像寺 (しゃくぞうじ) 。
人々の苦しみを抜き取る地蔵菩薩を本尊としています。

弘法大師様(空海)は、819年に石像を彫り、人々を苦しみから救おうと「苦抜(くぬき)地蔵」と名づけられましたが、後に「釘抜(くぎぬき)地蔵」と呼ばれるようになりました。2本の五寸釘と釘抜をくくりつけた絵馬が本堂の周りにびっしり。これらは願いごとが叶い、お礼参りに来られた方が奉納された絵馬だそうです。

お参りの仕方は、自分の歳の数だけ、30cm位の竹の棒を持ち、本堂の周囲を時計回りに、歳の数だけ周ります。1周する度に、手に取った竹の棒を1本づつ箱の中に納めていくので、正確に歳の数だけ周ることができます。歳を取れば取るほど、周る回数が増えてしまうということは、それだけ苦しみも頑固になって、抜くのが大変になっていくということでしょうか。



バスで一緒だった腰の曲がったお婆さんも熱心にお参りしておられました。この方が周ったら90周くらい(?)ですから、それは免除でしょう。お線香を立て、お寺のすべての仏様に手を合わせ、大きな声で「南無阿弥陀仏」を唱えておられました。新しく来られた車椅子の方も周っていませんでした。

そのお婆さん、なんとも無邪気な姿で丁寧にお祈りされていて、可愛いなぁと思いました。きっと常連さんなのでしょう。(一番上の写真に写ってました。)日本のお婆さんは可愛らしい人が多いですね。



このお寺のある千本通りは、平安京時代は朱雀(すざく)通りといって、平安京に通じる中心地だったそうです。道路を隔てた斜向かいに、「千本閻魔堂」があります。
この辺りは観光地の華々しさはありませんが、穏やかな時間と共に、普段着の京都を感じることができるエリアです。
【2008/09/27 22:14】 | 京都 | page top↑
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